2024年3月3日、三鷹市芸術文化センター 星のホールでノミネート12作品の上映会を開催いたしました。
上映会にはたくさんの方々にお越しいただき、作品をご覧いただきました。
その後の審査で選ばれた各賞をご紹介します。
また来年のインディーズアニメフェスタでお会いしましょう。
グランプリ受賞作品
「ぼくがこわい黒いもの」
新海 大吾
この作品で表現したかったことはたくさんあります。でもこう感じてほしいと決まったものはありません。 色々なことを感じてモヤモヤとかキラキラとか言葉にできない感情が鑑賞者に生まれるととても嬉しいです。
メッセージ性・ストーリー・技術力・表現力などを兼ね備えていて、グランプリにふさわしい素晴らしい作品。
いろいろなアニメーションの技法がある中からクレーを選択し、マルチプレーン技術をうまく生かして深みのある表現できていました。
また、男の子の少し不安げな声がうまく演出されていて、両親の自然で何気ない日常の声とのコントラストも良かった。
作品全体の統一感、質の高さを含めてグランプリとさせていただきました。
「SEPIA NOTES」
熊谷 芙美子
この作品はロボットと少女の出会いと成長物語を描いたMVです。 本作のために制作されたオリジナル楽曲を使用し、紙工作の動きや質感を取り入れたCG表現で音楽と世界観の両方を楽しめる映像作品を目指しました。
音楽のクオリティーも高く、
その音楽に負けない絵が描かれている作品。
上映会場の大スクリーンに映し出された作品には
本当に迫力がありました。
プロレベルの素晴らしい作品だということを市民審査員の皆さんもお感じになったのだと思います。
私たち審査員も皆さんと同じ気持ちになりました。
市民審査員賞受賞、おめでとうございます。
「己踊り」
ONN KAI
これは自身で作った言葉である。己(き)は自分自身、またはそのもの自身。踊りは、みずからの心の躍動や、みずからが奏する楽器のリズムを原動力に、跳躍的な動きを行うことを基本とする。
とても見応えのある作品で、特に中間部分のダンスのシーンの作画が素晴らしく心を奪われました。
上映後に作者自らが懸命にダンスに取り組んでいたと聞き、ダンスにかけた人生が作品に現れていたのだと感じました。
全体を通してテーマもしっかりとした作品でした。
今後これからも頑張ってください。
「種」
淳三
映像、音楽すべて一人で作っています。2年かけて沢山観察したり調べたりしながらじっくり制作しました。
日常の幸せに気付けるアニメです。
こぐまあつこ(アニメーション作家)
ワンカット目から、
なんて素晴らしい絵力なのだろうと感心しました。
どこを見ても1つ1つ丁寧に描かれており、優しくて可愛い絵柄ですがとてもパワーを感じる作品です。
曲もステキで絵の世界観とよく合っているし、
動画も上手で、すっかり魅了されました。
そしてエンドロールを見て
「こんなに素晴らしい作品を一人で作ったの~?!」と衝撃を受けました。
上映後にアニメーション業界とは違う職場で働きながら独学で作られていると聞き、更に感激しました。
お仕事をしながらの制作は本当に本当に大変だと思いますが、これからも作り続けてくださいね。
主催:三鷹市/インディーズアニメフェスタ実行委員会 協賛:株式会社ボーンデジタル
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